2017年12月1日発売(任天堂)
超大作PRGの第2弾がスイッチで登場!
ゼノブレイド2(Xenoblade2)は、モノリスソフトが開発し、2017年12月に任天堂からニンテンドースイッチで発売されました。
このゲームは広大なオープンワールドで繰り広げられるRPGで2010年にWiiで発売されたゼノブレイドの2作目となります。
そして2022年7月には約5年ぶりの新作となる「ゼノブレイド3」の発売が予定されています。
ゼノブレイド2のストーリー
天空にそびえ立つ「世界樹」を中心に広がる雲海の世界「アルスト」では遥か昔より創世の神とともに暮らしていたという。
だがアルストに移り住んだ人々はその過酷な環境に耐えきれず人類の滅亡の危機に陥り、神は僕である「巨神獣(アルス)」を遣わし人々を救った。
ある日、レックスは秘密結社”イーラ”にサルベージャーとしての腕を買われて古代の沈没船の物資を回収する依頼を受け、やがて船内で「天の聖杯」と呼ばれる亜種生命体「ブレイド」の少女ホムラを発見する。
彼女に命を救われたレックスは運命を共有する“天の聖杯のドライバー”としてホムラを追う組織や国家間の対立と対峙しながら伝説の地、“楽園”を目指す旅にでる。
ゼノブレイド2のキャラクター
レックス
明るく活発な性格で雲海から資材や古代文明の遺物を引き揚げるサルベージを行うサルベージャーを生業としている。
ホムラ
翠玉色のコアクリスタルを持つ「天の聖杯」と呼ばれる伝説のブレイドでレックスのブレイドとしてともに旅立つこととなる。
ヒカリ
かつての聖杯対戦を経験したホムラのもう一つの姿。
ホムラを産み出したあと眠りについていたがあることをきっかけに目覚める。
ニア
獣の耳を持つグーラ出身の少女。
イーラのメンバーとしてレックスと出会う。
トラ
レックスをアニキと慕うノポン族の少年。
ドライバーの適正はないが自身で人工ブレイド「ハナ」を完成させる。
このほか、天の聖杯であるホムラを追う秘密結社イーラの面々や各国の主要人物が物語に深く関わってきます。
ゼノブレイド2のシステム
ゲーム序盤でレックスが行動するアヴァテリア商会は様々なお店が並んで非常に賑わっています。
戦闘で使用する武器を購入したりホムラ達ブレイドを強化するアシストコアの錬成できるお店だけでなく、楽器屋、おもちゃ屋、本屋、食堂など冒険中のサポートアイテムが購入できる多くのお店が存在します。
ゲームの舞台となる雲海に浮かぶ巨神獣(アルス)にはそれぞれ草原、大樹、大海原、断崖絶壁など様々な地形で構成された広大なフィールドマップがあり、ランドマークと言われるポイントや絶景が点在します。
マップ上ではモンスターが徘徊するだけでなく採集ポイントからアイテムの素材などを見つけることもできます。
街やフィールドなど問わず全体的に複雑な地形が多いですが、Lボタンを押し込むごとにミニマップや透過マップの表示ができ、主要となるポイントにはマーキングされているので目的地など冒険の進行に役立ちます。
さらに「スキップトラベル」を開けば今まで行ったことのあるランドマークの各ポイントへいつでも瞬時に移動することができます。
またフィルター設定で実行可能なクエストや採集、サルベージポイントなどの情報の表示/非表示も可能です。
「クエストログ」では受注したクエストが表示されます。
お好みのクエストを選択することでそれに応じた目的地や標的がスキップトラベルなどにマーキングされます。
ただ、発生してもその時点では行くことができない場所やイベントを進行できないものもあるので後でゲームが進んでから挑戦することも可能です。
レックスたちドライバーは「キズナリング」で所持しているスキルポイントを使用して能力を上げることができ、
ホムラたちブレイドは作成したアシストコアを装備させることで力を補助することが可能です。
なおドライバーが所持できるブレイドは1人につき1体とは限りません。
冒険が進めば「コアクリスタル」という結晶を手に入れることができます。
それを選択したドライバーと同調させることで新たなブレイドを産み出せ、最大3体まで戦闘に参加させることができます。
属性やロール(攻撃、防御、回復)などタイプの違うブレイドを編成することで周りと弱点を補いバランスよく戦闘に臨めます。
稀にレアなブレイドも生まれることがありますが、同調を実行するとオートセーブされるのでやり直しがきかないので当たりはずれはあります。
なおゲームが進めばクエストとは別に「傭兵団」として仕事を請け負うことができるようになります。
お使いや討伐系など様々な任務がありますがレックスたちドライバーが直接行動することはなく、強さや性別、武器等の各条件を満たしたブレイドを派遣させて実行することになります。
所要時間を過ぎると任務を達成させたブレイドが帰還し、経験値や報酬を得るだけでなく稀にスキルを覚えることがあります。
続いてフィールドスキルについて説明をします。
ブレイドはそれぞれフィールドスキルを所有し、例えば「開錠レベル3」のスキルが必要な宝箱の場合、パーティー内のブレイドの開錠レベルの合計が3未満の場合は開けることができません。
この他にも特定の属性が規定レベルに達していないと障害物を取り除けないところなどあり、様々な場面でフィールドスキルが要求されることになります。
各ブレードの「キズナリング」の画面を開けばレベルを上げたいフィールドスキルの条件を確認することができるので場合によってはそれを達成することが最優先事項になることもあります。
ゼノブレイド2の戦闘
ゼノブレイド2の戦闘シーンはマップ上で徘徊する魔物に武器を構えたり襲われることでシームレスで移行し、ドライバーは前線で攻撃、ブレイドは後方から攻撃や支援を担います。
ドライバーは通常攻撃を繰り返すことでアクティブにしてるブレイドに応じた「ドライバーアーツ」から強力な技や特殊攻撃を実行できます。
さらにブレイドごとに必殺技が使用でき、タイミングよくボタンを押したり連打することで発動します。
他にも相手をブレイク状態にしてダウンさせたり、ゲージを貯めることで使用できるチェインアタックなどボス戦でも戦況に大きく影響するようになるので使いどころを見極める必要があります。
広大なフィールドを冒険し、依頼や任務を達成し、強敵との戦いを交えてレックスとホムラは世界樹を目指します。
ゼノブレイド2のムービー
ゼノブレイド2の感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★ |
熱中性 | ★★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★★★ |
難易度のバランス | ★★★ |
ストーリー、システム、BGMなど大人気だった前作以上に仕上がっているといえます。
基本的にはオープンワールドで繰り広げられるオーソドックスなRPGですが、随所にこのゲームならではの特徴やクオリティの高さが感じられます。
やはりまずなんといっても絶景ポイントの数々!
各アルスのランドマークなど秘境や文化を感じさせる豪華な建造物などを訪れるのは観光としても視覚的に楽します。
ゲームでありながら「こういうところ実際に歩いてみたいな~」と思える景色の数々は見ごたえありますし、BGMも神秘的、幻想的で引き込まれる名曲が多いです。
キャラクター一人一人も非常に立っててユニークなところもシリアスなところも割合が絶妙です。
プレイヤーが操作できるキャラそれほど多くありませんが、新たにブレイドを生成して戦力を補填したり育成や組み合わせで自分なり戦闘スタイルを模索するのもこのゲーム独自の面白さです。
戦闘に関しては能力や属性の異なるブレイドを切り替えて多彩な攻撃を放つなどができるので前作のような「コマンド待ち」状態がいくらか軽減されましたしテンポはかなりいいです。
それに強敵に勝てない場合でも編成やブレイドやアシストコアなどを変更することで楽になったりしますし、最悪「イージー」にすることもできます。
ただ、シームレスで突入するが故にちょっと不満に感じるところではあります。
フィールドマップでは普通にレベルが桁違いに強い敵が徘徊し、稀に戦闘に巻き込まれます。
これに関してはイージーでも関係ありません。
複雑な地形を歩き回りながら目的地を探すのに夢中で自分で気づかないうちにレベルの高い敵に見つかってひたすら逃げ回って追いつかれて全滅するなんてことも何度もありました。
そうなると数分前の場所からやり直しなのでまた目的地を探すところから再開することになります。
(場合によっては全滅のデメリットがこの程度なのはいいかもしれませが。。)
四章の中盤あたりではある目的地を向かう途中、二つの選択を迫られます。
一つは外でひたすら目的地にむかって走ることになりますがやたらレベルの高い敵が多く、高確率で捕まって全滅する。
もう一つは外を避けて工場跡を進むことになりますが、中は階層も含んで非常に複雑で道程が長い。
敵の一体一体はそこまで強くないけどとにかく数が多く、変に逃げ回って複数に囲まれるとそこでもアウト。
結局、私は前者では何度も全滅するので面倒だけど後者を選びましたが、ここの進行だけ異常にしんどかったです。
ついでにもう一つ不満点を挙げるなら操作が複雑すぎる、ということです。
このゲームは移動中、メニュー、戦闘中などニンテンドースイッチのコントローラーのありとあらゆるボタンを使用します。
各場面に応じた操作方法のマニュアルも画面上で確認できますが、それほど複雑だからです。
とくにメニュー画面ではドライバー、ブレイドごとに能力を確認するだけでなくキャラクターや能力の表示を切り替えたりするのもLRだけでなくZLRなども使用するので少々混乱していしまいます…。
必須ではないですがカメラアングルなどもキャラクター目線や高さの調整など細かくできボタンを2つ組み合わせることもあります。
必要な操作だけなれてしまえば問題ないですが、各アクセサリーの装備など探索や戦闘以外の準備でもわりと面倒に感じました。
そしてこのゲームで一番厄介なのがフィールドスキルだと思います。
上で紹介した通り、このゲームには必要なスキルレベルをブレイドが持ってないと失敗する場面もあります。
ゲーム序盤にある開けられない宝箱などもドラクエのように「後から鍵を見つけてまた来ればいいか」という概念ではなく、フィールドスキルの条件を揃えて出直すしかありません。
それだけならまだいいのですが、ストーリー上、必ず突破しなければいけない場面で属性スキルが要求されることがあります。
パーティー内ではその属性が「1」足りず、新たなブレイドを作れる状況でもなかったので私はその属性のキャラの属性レベルをあげることにしましたが、条件の説明が大雑把すぎて意味をはき違えたりしました。
このゲームはマニュアルがないので一度出たチュートリアルを見ると後で確認ができません。
戦闘シーンのルール説明などはスクショにとっておいてもいいくらいです。
さらに条件である目的の敵を見つけて倒すにもだいたいの場所しか書いておらず、ひろ~いマップを駆け回ってひたすら探すことになります。
属性スキルを上げたい→
条件の意味がわかりにくいor目的の敵を探しまわるor現実難しいのが多い
これは一例でありますが、後半はフィールドスキルのせいで何かと遠回りをさせられ急にゲーム進行がしんどく感じられる場面が出てきます。
例えばレアアイテムや秘境を見つけるための「やり込み要素として」ならフィールドスキルを苦労して上げる意味はあるのかもしれませんが、ゲーム進行上で必ず通る場面にもスキル必須としたのはプレイヤーにとっては気が重く感じるところだと思います。
それにフィールドスキルを使用するためにいちいちブレイドのメンバーを入れ替えたりするのは本当に面倒です。
これはおそらく賛否両論かもしれませんが、考え方によっては色々なブレイドを組み合わせたりスキルを育てたりするのもこのゲームの面白さとメーカーが捉えてほしかったのかもしれません。
スケールの大きいRPGですが、何もかもがいい方に傾くというのは難しいですね。
街などにおいて人々の会話のひとつひとつのセリフはそれほど長くなく、更新されたセリフはマーキングされてるのは非常に親切に思いました。(RPGでは珍しい?)
それに会話するだけで何時間も費やすことなく非常にバランスよくダレずにゲームに集中できます。
プレイ時間の目安としてはだいたい100時間前後くらいでしょうか。
街やフィールドの地形や構造は複雑なところも感じられますが、苦労してランドマークを発見すればその後の移動は楽ですし、そこにしかないクエストに関する素材や敵などが存在するので、やり込みや冒険要素としてはむしろ私には楽しく感じれられました。(フィールドスキル絡み以外)
もちろん、そういうのが面倒と思う方はメインストーリーだけ進めばもう少しプレイ時間を短縮できるかと思います。
このゲームが気に入ってもっとゼノブレイド2を遊びたい!と思った方には
物語上でも少し触れてる過去の聖杯対戦を描いた「黄金の国イーラ」などの追加コンテンツを購入することで新たなストーリーを楽しめるのでこちらもおすすめです。
興味がありましたら前作のリマスター版である「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」や2022年7月29日発売予定の最新作「ゼノブレイド3」もご検討してみてください。
※ダウンロード版や特典付き、スペシャル同梱版などの種類は各リンク先で選択できます。